200年の歴史を持つホメオパシー
 1800年頃ドイツ人医師ハーネマンが発見し、ヨーロッパでは広く一般に普及しています。薬局で普通に購入でき、国家資格です。英国王室をはじめ、ヨーロッパ各国の王室主治医はホメオパシー医です。ギリシャ語でホメオは「同じ」、パシーは「病気・療法」という意味。つまり「同種療法」。病気の症状と同じような症状を引き起こす物質を、ごく微量体内に入れて病気を治す療法です。  簡単にいえば、ワクチンのようなもの。花粉症のホメオパシーは、涙や鼻水を出させる(=花粉症と同じ症状を引き起こす)タマネギから作られます。これが「同種の法則」です。
サミュエル・ハーネマン
7か国語を操るまじめな西洋医学の医師だったが、自分の11人の子どもたちが次々に病に倒れていくのを既存の医療で救えなかったことに失望し、より自然的な医療としてホメオパシーを確立する。
原料の物質がなくても薬効がある・薄めるほど効果が高い  ホメオパシーの薬では、自然界に存在するあらゆる物質を原料にします。ジャスミンやカレンデュラなど一般的に知られたハーブも使えば、トリカブトのように有毒な植物、水銀やヒ素など鉱物も使います。これらは物質としてそのまま投与すると、ごく少量でも死に至りかねない猛毒です。 そこでハーネマンは物質を「極めて薄めて使う」ことで薬効を得る方法を編み出しました(右の写真を参照)。それが「極微量の法則」です。この工程を経ることで物質としてはほぼゼロでありながら、希釈液には素材の情報が記憶され、薄めるほど薬効が高まります。家庭で一般的に使われるのは6〜30回の希釈率のものが使われ、30回以上希釈するものは医師が処方します。 物質として残っていないのに、本当に効くのかどうかは長い間議論が交わされてきました。200年の歴史とともにそれが証明され、今では世界中で医学として認められています。
感情や体質に働きかけることができる
トリカブトから作られたアコニットは恐怖や不安を持つ人、落ち着きがなく感情的に興奮しがちな人に有効です。ミツバチから作られたアピス メリフィカは忙しくて落ち着きがなく、かんしゃくを起こしやすい人に有効です。  ハーネマンは生涯に200種類以上の薬を科学的に実証(自分や健康な人の体に服用させ、安全性と作用を調べた)し、一見同じように見える症状も、一人一人の体質によって異なること、感情と密接に関係あることを踏まえて、体系化しました。

(写真あり)エリザベス王女は,ホメオパシー協会の名誉会長を務めています。The royal London Homeopathic Hospitalでの一コマ。 引用:The journal of The British Homeopathic Associathion
行ってきました!ホメオパシーの旅inロンドン
ホメオパシーの本場、イギリスはロンドン郊外のお店「ヘリオス」に行ってきました。このお店は最も忠実にハーネマンの方法を守っているお店のひとつ。さて、どんなところなのでしょう?(写真と解説×10あり)
併設のショップには、レメディー(ホメオパシー療法で使う薬)がたくさん。奥が製造工場
ハーネマンの遺した本。この本のレシピに従って全ての工程がおこなわれます
キク科カレンデュラ(キンセンカ)の花を漬けたもの。ハーネマンは採る時期・時間・量を厳密に定義しています(すごい!)
この「チンキ」というレメディーのもとを少しだけ試験管にとります
水とアルコールを加え1000倍に薄めてよく振ります。根気のいる作業
さらに1000倍に「薄めて振る」を6〜200回繰り返します
希釈率ごとに箱にまとめておきます。
乳糖にしみこませて適温で寝かせます。こうしてようやく製品の出来あがり。
種類別のチンキがズラリと並んだ棚。その数は4000種以上(!)とか。
旅を終えて…
このホメオパシー工場を訪問したのは1995年のことです。話には聞いていながら信じられなかったホメオパシーですが、実際に製造現場や作っている方々と会うことで200年の伝統の価値を知ることができました。あれから5年、日本でもホメオパシーが広がってきました。アロマのように誰でも知るようになる日は近いんでしょうね。

おまけ:旅のおわりにハプニング?
お店を出た帰り道。車に乗り込んだはいいものの…ゴトゴトガタガタ……車に酔った〜!!目が回ってもうダメ…待てよ?さっき買ったレメディーに車酔い用があったはず。舌下にのせた瞬間「…あれっ?」ぴたりと酔いがおさまったのです!びっくり。旅の最後にホメオパシーのすごさを体感できて、良かったです。感謝♪(みきお)